竹内 子どもができてからは、静岡の方々の優しさを実感する機会が増えましたね。子どもと一緒に出掛けていると、いろいろな人が声をかけてくれるんです。自然が多くて、ふかふかの芝生の上で子どもが走り回れるのも、子育てにはいい環境でした。
少し話がズレますけど、静岡に来てから必要以上にお金を使わなくなったのも、変わったことのひとつかな。東京の刺激的な生活は魅力があるけど、物欲を掻き立てられてお金を使い過ぎてしまう。アナウンサー時代はあんなに頑張って働いていたのに、全然お金が貯まらなかったんです(笑)。
東京での仕事が「子育ての息抜きになっている」理由
――出産を経験すると、働き方も変わってくるのでは。
竹内 子どもができたことで、夫婦として仕事にどう向き合うのか、という考え方が変化しましたね。
私は当初、仕事をたくさんやりたいと思っていたんですけど、夫は私が仕事にのめり込み過ぎてしまうんじゃないかと不安だったみたいです。まだ家族として新しくスタートしたばかりだったので、心配だったんでしょうね。
だから夫とは話し合いを重ねながら、お互いの価値観をすり合わせていきました。
――仕事に対するパートナーの理解は大事ですよね。
竹内 夫の理解がなければ、子育てをしながら仕事をすることは難しいので。独身時代はひとりで突っ走っていましたけど、今は夫婦でバランスを保ちながら常に話し合って物事を決めています。
私の仕事が入りそうなときはその都度、相談するようにもしています。家族との時間をしっかり取りつつ、仕事もうまくこなせるように。
――静岡と東京を行き来しながら仕事をされているんですよね。今はどのくらいの頻度で東京へ?
竹内 週3回くらいです。このくらいの頻度がベストだと思っています。それ以上になると、家庭とのバランスが取れなくなってしまうので。
今は東京で仕事をするときが、子育ての息抜きになっていますね。子どもとふたりだけの毎日が続いていたときは、社会から切り離されている気がしていました。でも最近は、仕事のおかげで社会とつながっている実感が持てます。
――最近はバラエティ番組でお見かけする機会が増えました。