ドーン、ドーン――。8秒おきに鳴り響く19発の弔砲が、その始まりを告げた。

 7月8日に参院選応援演説中の奈良県で凶弾に倒れた安倍晋三元首相。享年67。9月27日、その葬儀が国葬のかたちで日本武道館にて執り行われたのである。

会場中央の式壇は安倍晋三元首相が愛した雄大な姿の富士山をイメージした/撮影 石川啓次(JMPA)
8秒おきに鳴り響く19発の弔砲が、その始まりを告げた/撮影 JMPA
安倍氏の自宅前にも儀仗隊が整列/撮影 三宅史郎

 首相経験者の国葬は、1967年の吉田茂元首相以来となる戦後2度目。国内外から約4300人が参列し、故人に別れを告げた。

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撮影 石川啓次(JMPA)
 

一般献花のために長蛇の列が

 午後2時からの葬儀に先立ち、午前9時半頃から会場近くの九段坂公園で一般献花が開始。早朝から長蛇の列ができ、昼前には麹町駅周辺に迫るほどの長さとなった。