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監督の性加害で主演作がお蔵入り…佐津川愛美34歳は涙をこえて再起する

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 9月30日に最終回を迎えたNHK朝ドラ「ちむどんどん」。その内容には賛否両論が巻き起こる中、脇役としての演技が光ったのが佐津川愛美(さつかわあいみ・34)だ。

「竜星涼演じる“ニーニー”が働く養豚場の娘役で、二人の恋物語は後半唯一の見所。ズバズバ物を言う掛け合いや、水商売で接客する姿とのギャップを上手く演じていた」(放送記者)

憧れの女優は篠原涼子だとか

 静岡市出身で、中学時代に新体操でジュニア五輪全国大会に出場した佐津川。14歳の時に優香を育てたホリプロのマネージャーにスカウトされ、「軽い気持ち」で芸能界入り。するとデビュー直後の2005年、初出演映画「蝉しぐれ」でブルーリボン賞助演女優賞にノミネートされた。

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「ただ、深田恭子、綾瀬はるか、石原さとみの“ホリプロ三人娘”がブレイクし始めた直後にデビューしたため、陰に隠れて目立たない存在に」(映画記者)

 以降は脇役として地道にキャリアを積み重ね、50本以上の映画、100本を超えるドラマに出演。朝ドラも「梅ちゃん先生」「スカーレット」に出演している。

 そして今年3月、満を持して主演映画「蜜月」が公開されることに。

「佐津川は義父から受けた“性被害”のトラウマを抱える女性役で、『台本を男性が書き、男性の監督が演出する……理解できないものは言わせていただき、現場で戦えるものは戦いました』と苛酷な現場だったと明かしている」(芸能記者)