森氏の“暴言”を社員が訴えた
「森さんは、自身の“パワハラ”について髙橋会長から説明を求められていました。森さんの暴言を社員が訴え、それを問題視した髙橋会長が森さんを詰問。本人が否定したところ、髙橋会長は『弁護士事務所でパワハラ調査委員会を立ち上げる』と宣言したのです」(同前)
9月30日に発表された同社のプレスリリースによると、森氏は「一身上の都合」により同日付で辞任。取締役会を経て、髙橋会長が社長を兼務することが決定した旨が記されている。
「結局、パワハラ調査委員会が立ち上がる前に、森氏は自ら身を引きました」(同前)
森氏に話を聞くと、次のように答えた。
――社内でパワハラをしていた?
「そりゃ昔は『バカ』とか言ったこともありますよ。でもそれは僕が会社に来た11年前の話で、もうそんなことはしていないですから」
――なぜ辞任した?
「社内でパワハラ(調査)委員会を立ち上げるとなって、踏み絵を踏ませるようで社員たちがかわいそうじゃないですか。これ以上迷惑かけたくないから辞任届を書いたんです」
カッシーナ社にパワハラの有無等について質問すると、「個別の質問に回答するのは差し控える」とした上で、こう回答した。
「今回の森氏の代表取締役及び取締役の辞任並びに髙橋氏の社長執行役員の兼務については、取締役会での承認決議を経たものであります。その他、弊社におけるすべての役員人事は、法令を遵守しておこなわれております」
現在配信中の「週刊文春 電子版」では、髙橋会長が小誌の取材に明かした社長交代の理由や森氏の“パワハラ問題”への対応、森氏と髙橋会長の詳しい人物像、今回の“社長交代劇”の問題点などについて報じている。
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