サウナでのんびりできないままでは、なかなか客入りも厳しそうだ。ちなみに、水田さん以外のサウナーからも、タトゥー・入れ墨客の目撃談が寄せられている。

「お湯に浸かりながら、店員さんと言い合っているタトゥー客を見ました。係の人に『お風呂から出てください』と言われても『知らねえよ。入口で何も言われてねえぞ!』の一点張り。結局収拾がつかず、警察を呼ばれて裸のまま連れ出されていました」(30代)

 日本の銭湯やサウナでは、体にタトゥーや入れ墨がある客の入店を断るケースが多い。法律で禁止されているわけではないが、入れ墨客に対して反社会的なイメージが根強くある、日本ならではの独自ルールだ。たとえルールだとしても、彼らを注意しに行く店員さんたちの気苦労が伝わってくる。

ADVERTISEMENT

「フンッ、フンッ」全裸でスクワット

 そしてサウナには“自己流のサウナ浴”を実践する客も少なくない。

「5人くらいしか入れない狭いサウナ室で、自重スクワットをしている初老の男性を見た。全裸で『フンッ、フンッ』と声を出し、股間をブラブラさせながら、汗だくでスクワットする姿を強制的に見せられてゲンナリ。自分は7分ほどで退室したが、おそらく彼は、インターバルをはさんで3セットはやっていたと思う」(40代)

「友だちと一緒にサウナに行ったとき、ふたりでいろいろと話し込んでいると、近くに座っていた男性に『お前ら、うるせえぞ!』と怒鳴られました。そのときは謝りましたが、あの頃はコロナ禍でもなく、会話も禁止されていなかった時期。今思うと、そんなに怒らなくてもいいですよね」(20代)

「最近、マスクをしながらサウナに入っている二人組を見ました。頭にはサウナハットもかぶっていて、目にタオルを乗せていたので顔がまったく見えない状態。どこで呼吸してんの? って感じでした(笑)。コロナにかかる前に、熱中症で倒れそうですよね」(40代)

 感染症は怖いが、サウナには入りたい……そんな気持ちの表れだろうか。どのシチュエーションも全裸だと思うと、とてもシュールな絵面だ。