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「中村が熟慮の末に磐田行きを決めたのは、尊敬する名波監督の存在が大きかった」(同前)

中村と名波の知られざる関係性

 中村と名波は、ともに左利きで、代表の「10番」を背負った。2人が揃ってピッチに立って優勝した2000年のアジアカップでは、こんなエピソードがある。

「中村は当時のトゥルシエ監督から不慣れな左アウトサイドでプレーすることを要求されて苦闘。それを感じた名波は中村とポジションチェンジをしながらサポートしました。中村は先日の会見でも『(名波氏は)自分のプレーを出すだけでなく、周りの選手のことまで見えている印象』と語り、今でもこのときのことを恩義に感じているようでした」(ベテランライター)

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「マリノスを離れると考えたことはなかった」とも語っていた中村 ©共同通信社

 一方の名波氏も中村について会見で「年下だけど大きな尊敬の念を持っている」と語る一方、当時の2人の関係を「お互いにシャイボーイなので部屋の行き来はなかった」とも明かしている。

 監督と選手という立場でコンビを組む2人の天才レフティーはどんなサッカーを展開するのか。要注目だ。