じゅな 学校にいる間はないですね。給食も1人で食べるし、休み時間も1人で過ごしています。ただ、昇降口が一緒になったので、友達と一緒に帰ることはあります。
――以前と同様に、体育や音楽などの授業はやっていないのでしょうか。
じゅな やっていないです。座学をしています。
遠足や体育祭は髪色の問題で欠席
――中学生だと遠足や修学旅行、体育祭などもあると思いますが、参加されていますか。
じゅな 修学旅行はまだないですが、この前遠足はありました。もちろん髪色の問題で行けませんでしたが。
お父さん カツラをかぶるのであれば出席できる、ということだったんですが、それだと逆に目立ちますし。1日だけ黒髪にするスプレーを使うという方法も考えましたが、それもやっぱりテカってしまうし、長時間だと落ちてしまうこともあるみたいで。じゅなに聞いたところ、そこまでして行きたくないということだったので、遠足は欠席しました。
――では、昇降口は一緒になったものの、基本的に以前と変わらない状況なんですね。ちなみにお父様は学校側との話し合いは続けているのでしょうか。
お父さん 今年の夏までは教育委員会に話を聞きに行ったり、知り合いの先生に相談したり、校長先生と話す機会を作ってもらったりと、いろいろ働きかけてはいたんですが、今はそういうことはしていないですね。
というのも学校側の気持ちも理解できるからです。じゅなだけを特例にしてしまうと、それはそれでややこしいことになってしまいますので。もし特例を作った場合、線引きが難しいんだと思います。どこまでがOKでどこからがダメなのか。それに「じゅなちゃんだけずるい」という生徒も出てくるだろうし。
――たしかに、前回のインタビューでは「1人だけ特別扱いするのは違うから学校側の気持ちはわかる」という意見が多かったですね。
お父さん 「最初から金髪がOKの私立中学に通えばよかったのでは」という意見も多くありました。
これはたしかにその通りではあるんですが、私たちが住むところはかなり田舎で、通える範囲内に私立中学がありません。高校生になったらいろんな選択肢もあると思うんですが、義務教育だとなかなか難しくて。
――「オンライン学校に通った方がいいのでは」という意見もありました。