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「次の金融庁長官」伊藤豊・監督局長がインサイダー事件で起訴された人物と宴席 国家公務員倫理規程違反の疑い

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 国家公務員倫理規程は、利害関係者や監査・監察を受ける者などからの接待を禁じているほか、自らの飲食費が1万円を超える場合には、事前に倫理監督官に届け出る必要がある。

 会食に同席した矢島氏は、次のように語った。

「その日、(伊藤氏と)飯を食っているところに(竹森被告から)電話が来て、後半ちょっと同席したくらいの話だ。(竹森被告が)オーパスワンを2本持ってきて、それを皆で飲んだだけ。支払いはうちの店だから俺がしてる。伊藤からは確か全部指定で幾らか(代金を)貰ってる」

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金融庁「国家公務員倫理法等を踏まえ適切に対応していきたい」

証言が飛び出した東京地裁 ©時事通信社

 一方、金融庁に、オーパスワンを手土産として受け取ったか否か、会食の費用を負担したか否か、国会公務員倫理規程に基づく届け出を行ったか否か、などについて事実関係の確認を求めたところ、個別の質問に否定することはなく、以下のように回答した。

「金融庁としては、事実関係を確認しつつ、国家公務員倫理法等を踏まえ適切に対応していきたいと考えています」

 会食したとされる日時は、テラ社とセネ社の新薬開発について疑念が取り沙汰されていた時期だ。伊藤氏は現在、金融庁監督局長として金融機関に法令遵守を厳しく求める立場なだけに、インサイダー取引事件を巡って起訴された人物との関係や接待の有無について透明性のある説明が求められる。

 さらに、竹森被告の被告人質問で飛び出した伊藤氏を巡る証言はそれだけではなかった――。

 10月26日(水)12時配信の「週刊文春 電子版」および10月27日(木)発売の「週刊文春」では、竹森被告の更なる証言内容、伊藤氏への直撃、会食前後のテラ社やセネ社を巡る動きについても、詳報している。

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