昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

吉岡里帆が告白「落語家を目指していた時代」

テレビっ子・吉岡里帆さんインタビュー #1

ふすまのスキマから『ウルルン滞在記』

―― 小学校の頃は?

吉岡 私は映画がとても好きだったので、『金曜ロードショー』がテッパンで、家族みんなで観てました。当時は色々ありましたよね、夜に映画を放送するのが。

―― ありましたね。『ゴールデン洋画劇場』とか。

吉岡 あぁそう、『ゴールデン洋画劇場』は弟とワクワクしながら観てました。

―― 『刑事コロンボ』とかよくやってましたね。

吉岡 そう、『コロンボ』! 『ターミネーター』とか、あとあれですよやっぱり、『酔拳』。

―― ジャッキー・チェン。

吉岡 そう、ジャッキー・チェン。アクション映画は弟とワイワイ言いながら観てた記憶があります。あと大好きだったのが、『ウルルン滞在記』。もう昔から『ウルルン』大好きで。でもあれって確か夜9時か10時でしたよね、放送が。

 

―― 日曜夜10時ですね。

吉岡 小学生が観るには遅い時間で。親が9時には寝かせたがっていたので、私は寝室に行かされるんですけど、ふすまのスキマから開けてこっそり観てました。

―― 隙間から(笑)。

吉岡 今回出演するドラマ『きみが心に棲みついた』で共演してる桐谷健太さんや向井理さんも出演されていたんですよ。だから私、絶対リアルタイムで観てるんですよ、お二人が「滞在」しているのを! あの番組に出られたなんて、すっごい羨ましくて! 撮影の空き時間は『ウルルン』の話を沢山聞きました。『ウルルン』がなくなるって聞いた時に、私も行きたかったーって絶望したくらい大好きな番組でした。

―― 観るだけじゃなくて、自分が行きたかったんですね(笑)。

吉岡 特に過酷な回が好きでした。東南アジアとか、サファリ系の場所とかいいなぁって。

『ビューティー7』っていうドラマがすっごい好きだったんです

―― 中学の頃はそんなテレビを観てましたか?

吉岡 『あいのり』が人気でしたね。次の日、「観た?」って絶対学校で話題になって。「総理」がどうしたとか、「ゴキ」がどうだとか。

 

―― ドラマは観てましたか?

吉岡 『ケイゾク』です! 堤(幸彦)監督が好きで。『SPEC』が始まった時も、『ケイゾク』の続編って聞いて、もうワクワクして観ましたね。あの加瀬亮さんと戸田恵梨香さんのコンビが大好きで。それから『TRICK』は家族でみんなで観ていたシリーズのひとつです。

―― 家族みんなで!

吉岡 うちは父親がすごく忙しい人だったので、土日にディズニーランドに行くとか温泉に行くとか、そういう休日があまり過ごせなかったんです。その代わり、夜にお父さんが帰ってきたら一緒に『金曜ロードショー』や『ゴールデン洋画劇場』を観たり、ドラマ観たりするのが、家族で過ごす大切な時間だったんです。家族ってもちろん世代はバラバラだけど、それでも一緒に楽しめるからいいですよね。家族が仲良くいられるためのツールだったかもしれないです。 

―― ああ、なるほど。

吉岡 それから『ビューティー7』っていうドラマがすっごい好きだったんです。7人のエステティシャンを目指す見習いの子たちを、主演の桃井かおりさんが育てるというストーリー。私は毎週欠かさず録画して観てました。『HERO』もVHSに全部録画して、何回もすり減るぐらい観てました。ドラマ以外だと『プロジェクトX』とか、『情熱大陸』とか、ドキュメンタリー系もすごい好きです。

 

―― それは子供の頃から?

吉岡 そうです。たぶん両親が好きだからしょっちゅう一緒に観てたんです。特に、職人さんの生きざまみたいなドキュメンタリーが好きです。ひとつのことにストイックに、真っ直ぐ打ち込むという姿は、テレビで観るとより感化される気がするんです。私も頑張ろうみたいに。だから今だと、『情熱大陸』の次の日は、やたらやる気が出てます(笑)。

―― そのお話はストイックな吉岡里帆さんの姿に繋がるようですけど、お父様は熱い人なんですってね。

吉岡 物事に対して真摯に向き合っていくべきだっていう考えが強い人です。その分、優しい人でもあるんですけど。