文春オンライン

連載THIS WEEK

「坂本勇人と中田翔の後には付いていって欲しくない…」巨人のドラフト1位・浅野翔吾がいま心配されていること

note

 10月20日のドラフト会議の目玉は、巨人と阪神に1位指名された高松商業の浅野翔吾(17)。前年まで1勝11敗と、くじ運の悪さで知られる原辰徳監督が、過去1勝7敗の阪神・岡田彰布監督との“最凶くじ運対決”を制し、当たりを引き当てた。翌日、巨人の大塚淳弘副代表、水野雄仁スカウト部長らが浅野の元へ駆けつけ、原監督直筆の「巨人軍は待ってるぜ!」とのメッセージを届けた。

「酒造メーカー勤務の浅野の父・幹司さんは徳島商業で捕手をしていた元高校球児で、現役時代の原監督のファンだった。浅野も巨人に入れることに、感動の面持ちでした」(全国紙記者)

浅野の目標は岡本和真だという ©時事通信社

 身長171cmと小柄ながら、ホームランを量産してきたスラッガーの浅野。

ADVERTISEMENT

「元々は幹司さんと同じ捕手で、後に外野に転向した。小学校では幹司さんが少年野球チームの監督を務めていたことも。中学時代には試合で打てないと不貞腐れた態度を出してしまっていたが、同級生に諭されて改めた。高校に入ると、2年夏の甲子園ベスト16に貢献しました」(同前)

 高松商・長尾健司監督の提案でスイッチヒッターに転向。あのイチローもその打撃を絶賛している。

「昨年12月、指導に訪れたイチローが、左打席で左方向にホームランを打ったのを見て『化け物ですね』と一言。主将として出場した今夏の甲子園でもベスト8進出を果たし、清原和博の持つ64本を超える、高校通算68本塁打を記録した」(スポーツ紙記者)