ヤクルトスワローズがサヨナラ勝ちでリーグ連覇を達成した9月25日、2年連続で負け越しが決定した球団がある。巨人である。

「最下位の中日を相手に先発の菅野智之が5回途中4失点で降板。打線も2試合連続で1点に抑えられ、2連敗を喫し、3位以下が確定した」(スポーツ紙デスク)

 16年ぶりとなる2年連続の負け越しで、今オフ、去就が注目されるのが桑田真澄投手チーフコーチだ。

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桑田コーチ(左)と原監督 ©時事通信社

「投打のバランスが良かった。投手陣がストライクをどんどん取ってくることを恐れないという点では非常に攻撃的なチームだった」

 これはヤクルト優勝を受けた原辰徳監督のコメントだが、裏を返せば自軍は「攻撃的な」投手陣が構築できなかったことを意味する。

「桑田コーチに対する当てつけです。ここのところ、原監督から桑田コーチへの当たりがきつくなっている」

 と、スポーツ紙巨人担当記者は言う。確かに今季の巨人投手陣は、防御率3.72、四球は409とリーグワーストの数字が並ぶ。

 ただ、桑田コーチにも言い分があるという。

「シーズン中盤から先発を早い回に降ろし、リリーフ陣をつぎ込むことが多くなり、“マシンガン継投”と揶揄されるようになりました。でも実はこの頃には継投のタイミングや人選の判断を、主に監督がするようになっていた。そのため、継投に失敗して負けると桑田コーチが『タイミングを決めているのは監督ですから』『もっと投げさせてあげたかった』と愚痴るのがお決まりになっていた」(同前)