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ぽんぽん プライベートバンクみたいな感じで銀行の担当者がついているんですけど、その人のお客さんは富裕層が多くて、紹介で会わせてもらった方は資産100億をお持ちの方でした。「なんだ、俺って全然大したことないじゃん」ってそこで気がついて、6億を金持ちだと思わなくなりましたね。

気になる「当選金の残高」は?

――前回、金融商品や高級宝飾時計、不動産などに投資された話をお聞きしました。6億円を維持したいということでしたけど、当選から10年経った今、残りはいくらになっていますか。

ぽんぽん だいたい6億5000万円です。今そのうちの3億円を現金にしちゃってますね。円安なので、ひたすら投資のタイミングをうかがっている状態です。

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©文藝春秋

――努力によって当選金を維持されていることがわかったんですけど、お金への警戒心から深い人間関係が築きにくい、みたいなことはないですか。

ぽんぽん それはありますね。恋人もずっと作ってないですし、当然、結婚もしていません。言うても6億で、そんなにあるわけじゃない。いや、あるっちゃあるんですけど、すごいあるわけじゃないんです(笑)。

――6億円はお金持ちの世界では小粒、ということでしたもんね。ちなみに今日の夕飯は何を召し上がる予定ですか。

ぽんぽん 平日の夜は冷凍のお弁当です。テレワーク中で外食も面倒だし、ウーバーイーツは高いですから。

当選後もサラリーマンを続ける理由

――その庶民感覚がぽんぽんさんにはまだあるんですね。

ぽんぽん サラリーマンを続けているからでしょうね。うちの会社は決して年収が高いわけでもないので。それこそ当選直後は辞めようかとも思ったんですけど、健康な中年男が無職でいい生活を続けているって、かなり不審じゃないですか。親にも「身分証代わりだと思って勤めておけ」と言われたので会社勤めは続けています。

――しかも手元に6億円があるので「自分はいつでも会社を辞められる」という大きなアドバンテージがあるわけですよね。無謀なプロジェクトに挑戦するとか社長に啖呵を切るとか、働き方が変わったりしませんでしたか。