1ページ目から読む
3/3ページ目

父親と本人に聞いてみると…

 㓛刀氏の父親に尋ねた。

――㓛刀氏は、農業に従事していないのでは?

「年に4~5回ぐらい帰ってきます。家族が近くにいて農業をできるという状況で、農業委員会は許可をくれたんじゃないですかね」

ADVERTISEMENT

――ご自身が委員長では?

「圧力とかはあり得ない。私(身内)の案件が出る時は退席するんですよ。職務代理が審査しますから」

 一方、㓛刀氏はどう答えるか。本人に話を聞いた。

――苗木が4本あるだけ。

「最初は柿畑だったけど、買って半年で、柿は消毒で周りに迷惑をかけると判断した。今はイチジクがなっている。営農計画ジャストになってないのは事実。計画と結果が違った」

――農業従事者は原則年間150日以上。虚偽では?

「結構帰っているし、私の家族が近くに住んでおり、皆で農業に従事しているということで許可を得ている。農地制度って全部違反、違反ってやっていれば、この農地制度がなくなります」

――購入して半年後には代替地登録。最初から耕作する気がなかった?

日常的に耕作している様子はない

「買った時点で代替地登録制度は知らない。登録すると売れるとか、売れなきゃ困るという話ではない。町から登録の呼びかけがあり、協力しただけです」

――宅地に転用すると、10倍くらい値上がりする。

「そんなに上がらない気はしますが。田舎なので」

――では、なぜ買った?

「実家の近くだし、将来帰るかもしれないので」

 内閣府に改めて見解を求めたところ、弁護士を通じて「農地法では、自分又は二親等以内の親族の農業に従事する日数を通算して150日以上だと規定している」「リニア代替地の公募は(土地の)購入後で転売目的ではない」などと回答し、違法性を否定した。

 国家公務員には、法の穴をすり抜けるような“濡れ手で粟”は相応しくない。