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「胸強調広告」「性を売り物にしている」と批判され…ネットでよく見る“フリー素材モデル”が明かした誹謗中傷のトラウマ

フリー素材モデル・茜さやさんインタビュー #1

2022/11/23
note

「ブス」「太ってる」と誹謗中傷された過去も…

――炎上騒動以前にも、容姿を批判されることがあったのですね。

 ネット上で「ブス」「太ってる」と言われたり、フリー素材の写真に対して「横顔はいいけど、正面から見ると可愛くない」って書かれたりもしました。

 ダーツのイベントでも、私が投げるときに後ろから「デブ」って言われたことがあって。その後、ダーツがまったく入らなくなりました。そういう批判を受けるたびに、落ち込んでいました。

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  だんだん、プライベートで誰かと食事をするのも怖くなって。「正面だとブスに見えるから、人の前に座りたくない」って思い込んじゃったんです。今はもう大丈夫なんですけど、当時は本当に辛くて、乗り越えるのが大変でした。 

――表舞台に出ている人は批判していい、みたいな風潮がありますよね。

 誹謗中傷によって命を絶ってしまった方もいるのに……。芸能人という前に、1人の人間というのを理解してほしいですよね。

 それに、SNSの誹謗中傷などを厳しく罰するルールがあったほうがいいと思うんです。たとえば、一生ツイッターを使えなくするとか。アカウントを何度も作り直せるんじゃなくて、スマホの端末自体を凍結できたらいいのに。

クラウドファンディングで自身初の写真集

――2021年にクラウドファンディングを実施して、自身初の写真集を出されたそうですね。そこには、ご自身のコンプレックスへの思いが込められているとか。

 「どんな体でも悩まなくてもいいんだよ」というメッセージを込めた写真集を出しました。「男性も女性も、ありのままの体が一番美しい。コンプレックスに思う必要なんてない!」という私の思いを伝えたくて。

――クラウドファンディングの達成率がすごかったと聞いています。

 目標金額の50万円に対して700万円以上が集まって、達成率は1400%超えました。その写真集がきっかけで、「茜さんの思いを知って、ファンになりました」と言ってくれる人もいましたね。

撮影=山元茂樹/文藝春秋

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