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「銀座で『芸能界から消してやる!』と言われた」「ホテルに呼び出されたことも…」フリー素材モデル・茜さやの“波乱万丈すぎる半生”

フリー素材モデル・茜さやさんインタビュー #2

2022/11/23
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「フリー素材の女王」として知られている、フリー素材モデルの茜さやさん。ネット上でよく見かける、白と黒のボーダーシャツを着て、バッグを斜め掛けにした“あの女性”本人だ。

ネット上でよく見かける、茜さやさんのフリー素材画像

 茜さんは現在、フリー素材モデルのほか、グラビアアイドルや実業家、ライターとしても活動をしている。過去にはミスヤングチャンピオンのファイナリスト選出や、ミスiD2017の吉田豪賞受賞などの実績を持つ。

 そんな茜さんが芸能界に入ったのは、17歳のとき。高校を中退して広島から上京した彼女は、芸能界の“荒波”に揉まれることになる。いったい、何があったのか――。茜さんの波瀾万丈な人生に迫る。(全2回の2回目/1回目から続く)

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フリー素材モデル・茜さやさん ©山元茂樹/文藝春秋

◆◆◆

YUIさんの曲に感化され、学校へ行けるように

――茜さんが芸能界を目指すようになったきっかけを教えてください。

茜さやさん(以下、茜) 中学生の頃、うつ病だった時期があるんです。病院で出されるお薬を飲んでもなかなか治らず、学校にも行けませんでした。

 そんなときに、当時大好きだったアーティスト・YUIさんの『feel my soul』という曲に感化されて。YUIさんの歌声を聴いてたら、だんだんと体調がよくなり、学校へ行けるようになったんです。それから、「自分も表舞台に立って、人に元気を与えられるようになりたい」 と考えるようになって、芸能界を意識し始めました。

――どうしてうつ病になってしまったのですか。

 中学が進学校で、毎日勉強漬けの日々でした。私は特待生で、学年で10位以内に入るくらいの成績だったんですけど、先生からは「10位以内は上位じゃないからね」と常にプレッシャーをかけられていたんです。

 それに、小学校が同じだった一般クラスの子に、「あの子は本当は性格が悪い」とウソを言いふらされるようにもなりました。

 しかも当時は毎日夜中の2時まで家庭内の喧嘩が起こっていて、学校でも家でもストレスが大きかったんです。それでうつ病に。

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