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《トー横の“ハウル”、拘置所で死亡》16歳の家出少女に淫らな行為を…「トー横キッズ」支援の金髪リーダー男32歳、その知られざる素顔とは

東京都青少年健全育成条例違反で逮捕

2022/11/15

genre : ニュース, 社会

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 2022年6月22日、いわゆる「トー横キッズ」のリーダー格で「ハウル・カラシニコフ」を名乗る小川雅朝容疑者(32)が、未成年の少女に対して淫らな行為をした疑いがあるとして東京都青少年健全育成条例違反(未成年淫行)容疑で逮捕された。

 初公判は今月22日に東京地裁で予定されていたものの、ハウルが東京拘置所で死亡していたとTBS NEWS DIGによって報じられた。ハウルとはいったい何者だったのか。逮捕当時の記事を再公開する。

(初出:2022年6月25日。年齢、肩書は当時のまま)

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「“未成年に手を出している”という噂はありました。でも、噂だけで、目撃したという人は知りません。女性関係は、あまり表立っていなかったし、少なくとも私の前では、(未成年への淫行について)興味を示していませんでした。それに、子どもたちにはパパ活を止めていました。『管理売春は許さない、児童買春でピンハネをするのは許さない』というスタンスでした」(歌舞伎町卍會の責任者)

少女への淫らな行為で「トー横キッズ」支援のリーダーを逮捕

 6月22日、いわゆる「トー横キッズ」のリーダー格で「ハウル・カラシニコフ」を名乗る男が逮捕された。容疑は東京都青少年健全育成条例違反(未成年淫行)。

 警視庁少年育成課によって逮捕されたのは、新宿区在住の職業不詳・小川雅朝容疑者(32)だ。小川容疑者は昨年12月と今年3月、新宿区の自宅マンションで、18歳未満と知りながら家出中の16歳の少女に対して淫らな行為をした疑いがある。

“トー横”と呼ばれる新宿歌舞伎町の「シネシティ広場」 ©渋井哲也

 ハウルこと小川容疑者は、新宿歌舞伎町の「シネシティ広場」(以下、広場)の清掃や、広場に集まる居場所のない子どもたちの相談に乗っている団体「歌舞伎町卍會」の代表を務めていた。広場に集まる「トー横キッズ」の中には「ハウルに助けられた」との声もある一方で、トラブルもあったとの話もある。

「歌舞伎町卍會」は任意団体。新宿区によると、清掃ボランティアをする場合、その都度、事前に「美化清掃活動参加票」を提出することになっている。

「区としてどこで誰が何をしているかを把握するためです。『歌舞伎町卍會』についても受理しました。ただし、お墨付きを与えているわけではない」(新宿区の担当者)

「歌舞伎町卍會」のメンバー構成

 ただ、小川容疑者は周囲に本名を隠していたことから、区の参加票には別の名前が責任者として記載されていた。その責任者の佐藤氏(仮名)に話を聞くことができた。

筆者の取材に応じた歌舞伎町卍會の責任者・佐藤氏(左/仮名)と幹部の一人(右) ©渋井哲也

「卍會のメンバーはいくつかに分かれています。誰もが参加できるグループLINEに入っている人は『ゲストメンバー』と呼ばれ、現時点(取材時点)で191人です。そこから3回以上の活動実績があると、『本陣』と呼ばれるグループLINEに登録され、正規メンバーになります。昨年11月に氏家(彰)さんが亡くなった傷害致死事件があったことで、メンバーを厳選するということで『本陣』ができました。現時点で73人。『本陣』の中からさらに厳選したメンバーが幹部で16人。メディアの人も入っていたりします。過度に未成年に声をかけるなどの行為があると、グループから排除されます」