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「おっさんレンタル」創業者(55)に聞いた、ヤバすぎる依頼内容とは…「不倫相談や死体役のエキストラ、M-1の相方役をお願いされたことも」

「おっさんレンタル」創業者・西本貴信さんインタビュー#2

2022/12/03
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「おっさん」を1時間1000円からレンタルできるサービス「おっさんレンタル」。このサービスでは、悩み相談から論文の添削、キャンプ同行まで、ありとあらゆる要望に対応してくれるそうだ。

 そんな一風変わったサービスを立ち上げたのは、スタイリストとしても活躍する西本貴信さん(55)。西本さんに「おっさんレンタル」を始めた経緯や10年間続いた理由、依頼の多いレンタル内容などについて詳しく聞いた。(全2回の2回目/前編を読む)

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人気の高い「おっさん」の特徴

――大学教授から世界を旅した「おっさん」までいろいろな方が在籍しているんですね。

西本 好き嫌いなく、いろんな「おっさん」を採用するようにしています。

 人気の「おっさん」はやっぱり新規客が入ってますね。「おっさん」同士が張り合ってしまうので、ランキングとかは出せないんですけど(笑)。人気の「おっさん」だと週5回くらい利用されていると思います。

西本貴信さん(55)

 プロフィールは「何かに特化していることがわかるように書いてください」と言っています。幅広いことができる「おっさん」より、何かに特化してる「おっさん」のほうが人気が出ている感じがあるので。

 6年くらい在籍してるLGBTQ当事者の「おっさん」は初めからすごく人気があって。同じ当事者の方が悩みを打ち明けにきたりするみたいです。「おっさん」側も気持ちがわかるから、親身になって話を聞くことができるんですよね。

 

――最近の利用内容はどんなものが多いのでしょうか。

西本 やっぱり相談というか、聞いてほしいっていうのが中心。当初は不倫の相談とか困りごとを聞いてほしいみたいな内容が多かったんですが、最近はノープランでの呼び出しも多いです。とりあえず呼んで、その後に何しようか考えるみたいな。

 指名なしですぐ行ける「おっさん」を派遣する「クイックおっさん」というサービスも人気です。

 だいたい、主な依頼内容は「相談」「作業」「遊び」という感じなんですけど、最近は遊び系が増えました。行ったことがないところに同行してもらうとか、ライブチケットが余ったから一緒に行ってほしいとかね。芸人志望の子から「M-1に出たいんだけど相方が名古屋にいて練習できない」と相談を受け、相方役をやったこともありました。

――男性の利用者は少ないのでしょうか。

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