「長打の可能性を秘めた選手を獲得したい」

 そう語り、中日の立浪和義監督(53)がドミニカ共和国へと旅立った。現地では、海外スカウトの元西武・巨人のドミンゴ・マルティネス氏が案内役を務める。

「マルティネス氏は元中日監督の森繁和氏が2006年、スカウトに起用。森氏はコーチ時代からドミニカに行っており、『自作のコーヒー豆の焼酎漬けを手土産に持っていくと喜ばれる』と語るなど、スカウトに慣れていた。その点、立浪監督は初めて。いい選手を紹介してもらえるかは未知数ですね」(スポーツ紙記者)

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立浪和義監督 ©時事通信社

 秋季キャンプではチーム得点414と12球団最低の打線を改善すべく、指揮官は試行錯誤を繰り返した。まずは体感速度150km超というソフトボール用のピッチングマシンを導入。タイミングを早目に取るための練習だと説明したが、

「導入はほぼ監督の独断で決まったと聞きました。コーチ陣から『練習で作った形が崩れないか……』と心配の声が上がった」(同前)

 さらに昨年のドラ一・ブライト健太には、打撃練習で腰に真ん中をくり抜いたバスマットを装着させた。

「監督が前日に思い付いたそうです。バスマットに当たらないようスイングをすることで、肘が下がる悪癖を修正するとのことですが、逆に低めのボールが打てなくなるとの指摘も」(同前)