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迷走の背景に立浪監督の性格

 そんな立浪監督の思い付きに今季振り回されたのが、根尾昂だ。昨オフ、「外野手一本」の方針が伝えられたが、4月下旬に「外野手が沢山いてチャンスがない」と、遊撃へコンバートに。監督自身もマンツーマンで指導したが、5月にまた方針転換。二軍戦で投手として初マウンドを踏み、6月に正式な転向が発表された。

「外野、遊撃、投手と2カ月間でポジションがコロコロ変わった選手なんて聞いたことがない」(中日OB)

根尾昂を指導する立浪監督 ©時事通信社

 迷走の背景には、立浪監督の性格がある。

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「他人に任せることができない。ドミニカ行きもそうですし、打撃指導をコーチの頭越しに直接行うなど、“教え魔”になってしまうのもそう。一番の問題は、コーチの指導方針とのズレがよくあること」(同前)

 往々にして選手が「どっちに従えばいいのか」と、混乱することがあるという。

「方針の違いから今季、中村紀洋一軍打撃コーチは二軍に“降格”した。選手は最終的には監督に言われた通りにやるしかない。無視して使われなくなるのは避けたいですから」(同前)

 かつての師・落合博満氏は最近、YouTubeで「一方通行にならないようにね」と、意見を押し付けない指導を心がけていたと明かした。“教え魔”監督でチームはまわるのだろうか。