「ウルフスタイル」が難しいワケ
ウルフスタイルの流行は、70年代ファッションとY2K(2000年代のファッション)にも起因しています。「ヒッピースタイル」に代表される「派手な柄」「フレアパンツ」そして「ウルフスタイル」は、ファッショントレンドとして再注目されています。
とりわけウルフスタイルは、粗野で派手な「野暮ったさ」がカッコいいヘアスタイルです。ですがこのスタイルを取り入れるのが難しい理由は、3つあります。
(1)襟足のあしらいが難しい
まずウルフスタイルは、ヘアセットもキープも難しいのが難点です。
襟足は生えグセが出やすい部分で、伸ばした髪が思い通りの方向に向いてくれないことが多いです。そして、“ぼんのくぼ(首との付け根にあるくぼんだ部分)”は毛量が多くなりやすく、まとまりにくい。そのため、セットに慣れていないとバランスを崩しやすく、モリモリしてあしらいが難しくなります。
(2)刈り上げから襟足を伸ばすと、大変
ウルフスタイルを取り入れようとして、刈り上げをしていた長さから伸ばそうとすると、ウルフに見えるようになるまで4~5ヶ月は必要になります。
その上、伸ばし途中の襟足は、まとまらずに髪がモリモリしやすく、「清潔感」が無いように見えてしまいます。
すると「野暮ったさ」を越えて、“だらしない”印象になってしまいます。
つまり、伸ばすのに時間がかかる上に、伸ばし途中の状態が「下品」で清潔感のない印象になってしまいやすいのです。
(3)TPOに合わせにくい
ウルフスタイルはカジュアルな服に相性のいい、雰囲気あるヘアスタイルです。反面でフォーマルな場面には合わせにくく、特にスーツスタイルに合わせるのがとても難しいです。
どれ程カッコいいヘアスタイルであっても、フォーマルなスーツスタイルにおいて「襟足の髪がシャツの襟にかかる」ことはあまり美しくありません。そのためウルフは、フォーマルとは対極なのです。
「襟にかからない」は、フォーマルの基本
◎取り入れるポイントは、BTSのテテ
デメリットばかりで難しそうなウルフスタイルですが、上手に取り入れるためのポイントがあります。それは、「ほんのりウルフ」にすることです。