例えば、BTSのテテこと、V(ヴィ)さん。映像や写真を見る限り、彼はあまり刈り上げっぽいスタイルにはしていないようです。
おそらくテテは、硬くてウェーブがあって膨らみやすい髪質。それにもかかわらず、おさまりが良く、ギリギリでフォーマルにも合わせられ、日本人にも取り入れやすい、お手本のような「ほんのりウルフスタイル」を実践しています。
最新スタイルは常に“ファッションありき”
先述した通り、ウルフスタイルはお洒落な反面、ファッションが限定されるヘアスタイルです。最新のヘアスタイルはどの時代であっても、最新のファッションと連動して流行するため、“はじめにファッションありき”で取り入れた方がバランスはとりやすくなります。
ウルフスタイルの場合、数年前まで流行していた「ノームコアファッション」には特に合わせにくいです。
「無地のTシャツ + くるぶし丈のパンツ + ニューバランスのスニーカー」といったスタイルはキレイめの印象が強いファッションで、同時期に前述の「刈り上げ」が流行しました。
このスタイルに対して頭がウルフだと、中途半端に野暮ったい印象になってしまいます。「ノームコア」にはやっぱり「刈り上げ」の方が相性がイイのです。
ノームコアファッションの象徴、スティーブ・ジョブズ
そして、ウルフスタイルの良さはカジュアルでこそ本領発揮されます。
装飾的な古着ファッション系や、2000年代のモード/ロックテイストなファッションは、とても相性がいいのです。今までの流行よりも派手でカジュアルなスタイルですが、最新ファッションが常に注目を浴びる菅田将暉さんの様に、このようなファッションは今後も広がりを見せて、時間をかけてスタンダードに置き換わっていくことでしょう。
“最新”は目が慣れていく
今は奇抜に見えるウルフスタイルも、そのうち目が慣れてきて、大衆に届くようになります。
一般層の目が慣れるまで時間がかかるので、ビジネスシーンに対応するには難しいですが、ウルフスタイルが流行から「定番」になれば、次第にビジネスシーンに対応したヘアスタイルとしても成立していくでしょう。
「一部の奇抜な人向けでしょ?」と考えている貴方も、数年後には「やってみようかな?」なんて思い始めるかもしれませんね。