「女子大生を優先的にゼミで採用する」と、性差別ともとられかねない発言をした大学教授。その音声データがSNSに投稿され、波紋が広がっている。
「男子には内緒ですが…」帝京大教授が性差別!?
ラグビーの強豪校としても知られる「帝京大学」。今、男子学生によるSNSの投稿が拡散され、波紋が広がっている。事の発端は教授の勘違いだった。
2022年10月、経済学部2年生の男子学生がゼミの募集メールを目にした。
2次募集をします!
男女問わず4人ほど採用したいと思います。
すぐに男子学生が問い合わせると、教授から返信のメールが届いた。
女子学生さんですよね?
たまに女子みたいな男子もいますので、念のため。
歓迎いたします。
男子には内緒ですが、女子は基本的に応募=採用です。
女子学生を優遇してゼミに採用するという回答。教授は男子学生の「聖奈」という名前から女性と勘違いしていた。
その上で「サンドイッチにコーヒーでも飲みながら、お話ししましょう」とも書いてあったという。
「あんたが女だと思ったから」実際の教授とのやり取り
この誘いに乗った男子学生が実際の性別を明かしたところ、教授の態度は一変。
その時の教授とのやり取りの音声データがある。
聖奈さん:
男女問わず4人って書いてあったけど、メールの文章では女子の応募=採用と書いてあった。
教授:
それは君が女だと思ったから送っただけ。僕の腹づもりでは、あんたが女だと思ったから、女だったら優先的に取るつもり。それだけだよ。あなたのこと女と誤認したのは、僕のミスだけど。しょうがないよな、あんな名前なんだから。普通は女性だと思いますね。
聖奈さんは、さらに女性を優遇するとしたメールについて問いただした。すると…
教授:
あのメールのことは忘れてください。私的な会話と思ってください。公式には出せません。
聖奈さん:
私的な…はい…。
教授:
公式に私がゼミの案内に(女性が優先と)出したら、他の人からクレームが来る。学部長がダメだと…。腹の中でどう思うかは自由なの。実際に決める決めないは僕の権限。
女性を優遇したことについて、教授は「ゼミの男女比率を考え、女子学生をもっと増やしたかった」と説明したという。