10年間にわたって乱交パーティーを主催し、少なくとも6億5000万円を荒稼ぎしたグループの摘発が警視庁によって発表されたのは、11月8日のことだった。
「摘発の直接のきっかけになったのは今年7月に新宿・百人町の民泊で行われたパーティーで、関係者から警視庁にタレコミがあったようです。警察のこれまでの調べでは5人のグループはコンスタントに月に10~15回ほどパーティーを開催しており、20~53歳の女性を用意し、民泊やホテルの部屋に客を集めていたことがわかっています。集客はSNSがメインだったようですが、1回あたり20人~60人の参加者が集まり、参加費は5000円~3万円ほど。宿泊付きのプランやバスツアーまであったというから驚きです」(全国紙社会部記者)
売春防止法違反(場所提供)容疑で逮捕されたのは、沢村雅也容疑者(32)、小山麻代容疑者(42)、田村祐樹容疑者(23)、菅原英明容疑者(46)、中島健次容疑者(53)の計5人。警視庁は保安課を始め、新宿署、四谷署、杉並署、宮坂署、亀有署と連携して大がかりな合同捜査を展開する“大捕り物”となった。グループをよく知る関係者が話す。
「摘発された雅也たちの知名度は全国屈指」
「乱交パーティーを主催するグループの中でも、今回摘発された雅也(沢村容疑者)たちの知名度は全国屈指で、これまで摘発された他のグループとは比べ物にならない“大物”です。警察やヤクザへの対策として、表向きは祐樹(田村容疑者)が主催者でしたが、実際のトップは池袋で風俗店員をしていた雅也。その恋人の麻代がナンバー2で、昨年頃からはグループの金庫番になって長野にスナックも持っていました。稼ぎのほとんどは2人の懐に入っていました。逮捕された5人以外にも複数のメンバーがいます」
過去に沢村容疑者らが主催したパーティーに参加していた常連客によると、主な参加者は30~50代の男性だという。参加費は初回が2万5000円、2度めからは会員扱いになって1万5000円というケースが多かったという。