「ハリソンやライはNY州のウェストチェスター群に位置する閑静なエリアで、郊外ではあるものの中心地のマンハッタンまで電車で40分。治安もよいと人気です。また教育水準が高く、日本人学校もあるので駐在員も多い。コロナ禍以降、郊外に住まいを移す動きも手伝って特にハリソンは若い人が急激に増えている。高級な邸宅が多く、家賃相場は一軒家で月6000ドル(約80万円)と上昇しています」
そうしたエリアを中心に岡本氏が保有する不動産は、いずれも1億円超の豪邸で、7軒の総額は約9億4000万円。日本の不動産と合わせて10億円を優に超える資産を持つのだ。実際、所得等報告書によれば、2015年の家賃収入は年間6000万円を超えている。
だが、そんな岡本氏に資産公開法違反の疑いがあることが発覚した。
未届の約5800万円「186平米の庭付き一戸建て」
米不動産サイトなどで「週刊文春」が独自に調査したところ、岡本氏は米中西部のイリノイ州にもう一軒、不動産を所有している。約700平米の土地に建つ、約186平米の庭付き一戸建てで、推計評価額は約5800万円だ。
ところが、昨年の資産等報告書にはこの不動産の届け出はない。
政治家の資産や政治資金に詳しい神戸学院大学の上脇博之教授が語る。
「資産公開法違反に当たります。国会議員は海外に所有する不動産であっても、資産等報告書で正確に届け出なければなりません」
岡本事務所に事実関係を尋ねると次のように回答した
「今回ご指摘を受けて確認をいたしましたところ、過去の報告に未記載であった事実が判明いたしました。事務的なミスによるものであり、訂正等必要な手続きを行っています。今後は正確な報告に努めて参ります」
12月7日(水)12時配信の「週刊文春 電子版」および8日(木)発売の「週刊文春」では、岡本氏が2018年と2019年に開催した政治資金パーティ「衆議院議員 岡本三成君を励ます会」を巡る政治資金規正法違反疑惑についても詳報している。
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