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家族に月10万円の仕送り、弟の海外渡航費を全額負担
家族の支えのおかげでプロへ進んだ浅野は、毎月10万円の仕送りを開始。恩返しとして両親にホンダのステーションワゴンをプレゼントしたこともあった。
また、次男と共に三重県内で「朝のらしさ」というパン屋の経営に携わるなど、きょうだいの絆も強い。
「六男の快斗も拓磨と同じ四日市中央工高のサッカー部だったのですが、プロから声がかからなかった。そこで『海外に行ってみたい』と言う弟のために、渡航費を全て拓磨が出したと聞いています」(前出・樋口氏)
“ジャガーポーズ”の名付け親
そんな浅野の代名詞が、ゴールを決めた後の“ジャガーポーズ”。その名付け親と言われているのが、サンフレッチェ広島の公式マガジン「紫熊倶楽部」の編集長を務める中野和也氏だ。
中野氏が語る。
「猫科の猛獣を感じさせる柔らかな身のこなしや、ボールに獰猛に向かっていく印象から、ジャガーと名付けました。海外に行ったらやめるかと思ったけど、やめなかったですね(笑)」
ドイツ戦後、樋口氏から「感動をありがとう。次もタクらしく頑張って」とLINEで伝えられた浅野は、こう返事を送ったという。
「全てはこの日につながっています。次も頑張ります」
日本のジャガーがスペインのゴールに襲いかかる。