「子どもができたら趣味は引退……」
そんな世間の風潮などどこ吹く風! カスタムの喜びを一家で分かち合う、思いもよらない家族のカタチとは?
今回は、20年以上にわたって鳶職を務める「光」さん一家をご紹介。
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カスタムカーイベントを家族で楽しむ
もともと大きなミニバンが好きで、初代のアルファードが出た時から、フルモデルチェンジのたびにアルヴェルを乗り継いでいるんですよ。この3代目も、出てすぐに買いましたね。
これまでも外装や足回りは弄っていましたが、ここまでガッツリ手を入れたのはこの車がはじめてです。2年くらい前に、はじめてカスタムカーのイベントを見に行って。参加者の人たちがクルマ談義に盛り上がっている様子を見て、自分も出てみようと思ったんです。
それから、最初に出たイベントでいきなり賞をもらえたこともあって、「自分でも入賞できるのか」とハマりだしたんですよ。内装とかオーディオとか、どんどんイベント向けの弄り方をするようになりましたね。
とくにオーディオは、展示用に「形だけ仕上げておくか」と始めたものなんですが、やっぱり実際に音を聞くと「もっとよくしたい」と欲が出てきてしまうんですよね。そうやって次から次へと手をつけていくうちに、同じ車がもう1台か2台買えるくらいはお金がかかってしまっています。
普段の足にはセカンドの軽自動車を使っているので、この車は基本的にイベントと遠出に使うくらいですね。エアサスで車高も調整できますし、荷物も載りますし……長距離でもかなり快適ですよ。
自分でも想像していなかったくらい出費していますが、妻からカスタムを止められたりはしませんね。ただ、本人は「金額を聞くとよくない感情が出てくるから言わないで」と言っているので、認めてくれているというよりは、目をつぶってくれている感じかもしれません。
でも、妻はイベントにも一緒に来てくれて、5歳の娘も一緒に家族で参加しています。娘は毎回楽しんでいる様子で、最近ではかえって心配になるというか……カスタムカーばかり見ているので、一般的な感覚とズレてきているんじゃないかって。
街中でもホイールを換えた車をカッコいいと言ったり、オーディオを鳴らすと頭を振って踊ったりしているんですよ。
もちろん親としては、何より元気よく育ってくれるのが一番なので、道を踏み外さない限り好きなことをやってほしいとは思いますね。
記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。