「僕はフリーセックス思考なんです」
これからも好きな子は色々出てくると思うけど、奥さんから嫌だと言われない限りは離婚する気は無いと話す浦野氏。結婚に後悔はないと言うが、現在の結婚制度には思うところがあるようで……。
「僕らの年代というのはロマンティック・ラブ・イデオロギーの洗脳を受けてますよね。僕も『めぞん一刻』とかむっちゃ読んでました。それも本当の僕ですけど、最終的に僕はフリーセックス思考なんです。金銭の授受を伴わない、複数の性的相手を伴う無差別なカジュアル・セックスが理想なんですね。
浮気するタイプとしないタイプというのは男女で2種類じゃなくて、人間に2通りいるんだと思います。だから人をそれぞれ同じようなものだと扱って同じ型にはめるから色々不具合が生まれるのであって、カテゴリーを作って結婚制度を選べるようにすればいいのに、と思います。多様性ですよね。
同性婚とかパートナー婚だけじゃなくて、多夫多妻制もありみたいな。本人たちで選んで良いよという。『伝統的な結婚』、フランス婚みたいな『籍は入れないけど、ちょっとお試しの結婚』、あとは多様性ゾーンみたいな、違うカテゴリーも作って。そうした方が傷付かなくていいですよね。楽しく過ごせるんじゃないかと思います。
今の結婚制度に則ろうとすると、浮気相手もセフレもたくさんいるのに、『あなただけを愛します』なんて嘘言わなきゃいけないわけで」
浦野氏が提唱する『選べる結婚制度』。確かに、これが実現できれば、結婚前にお互いのポリシーがわかるので、嘘や偽りのない関係性が築けそうである。
別に制度にしなくても、互いの性的嗜好・指向を理解して共有できていれば、喧嘩したり余計なことで傷付かなくてすみ、より健全なパートナーシップが築けるだろう。今の結婚制度を廃止する必要はなく、それ以外の選択肢を、自分たちの意思で持てたら良いのかな、というのが、氏へのインタビューを終えて感じたことである。

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