デート1回の小遣い額は2万円――交際クラブに登録し、パパ活女子としての活動を始めたグラビアアイドルのMさん(24歳)。芸能界で活動する彼女がギャラ飲みや、パパ活に抵抗がない理由とは?

 交際クラブの運営会社に勤務した経験を持つ漫画家の日向琴子氏が、現代のリアルなパパ活事情に迫る、渾身のルポルタージュ『ルポ パパ活』より一部抜粋してお届けする。(全2回の2回目/前編を読む)

「……誰かの愛人になって、夢を考える時間が欲しいかな」。グラビアアイドルのMさんは、なぜパパ活を始めたのか? 写真はイメージです ©iStock.com

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「芸能界の枕営業」を語るグラビアアイドルMちゃん

 芸能界の枕営業について語ってくれたのはグラビアアイドルのMちゃん(24歳)だ。

 過去にDVDを1枚出し、最近は撮影会にたまに参加する程度の活動しかしていないという。これまでに小さな事務所を転々としていて、今は割と有名な事務所のレッスン生もしている。

 ツリ目がちでキリッとした顔立ちなので好き嫌いは分かれるかもしれないが、天然のGカップバストを武器に、ギャラ飲みで生活費を稼いでいるという。

 でも、それだけだと心許ないので、もう少し稼ぎたい、とのことだった。

 以前は業界限定のクローズドな存在だったギャラ飲みだが、最近では業界以外の人々もギャラ飲みと称して飲み会を開催しているようで、芸能人の卵とかアイドルレッスン生とかモデルとか、知り合いの知り合いといった遠いツテを辿って、女の子たちが集められているという。

 女の子を取り仕切る首領みたいな女性もいて、グループLINEで管理されるらしい。

 Mちゃんは、飲み会に参加して毎回1万円から3万円のギャラはもらえるものの、愛人のお誘いは滅多にされないらしく、交際クラブに登録しようと思ったと話す。

 芸能関係の仕事をしている女の子は、交際クラブ面接の際に「枕営業できる子だと思われるのは困るので業界の人はNGで」とか「アパレル系の社長は紹介しないでください」「化粧品関係の男性は紹介しないで」などと制限を設ける子が多いのに、Mちゃんはどんな職種の男性でも紹介OKで、交際希望内容も「積極的なお付き合い」の(4)に丸を付けていた。

「いやいや、むしろこうやって出会って気に入ってもらえたら仕事につながるかもしれないじゃないですか。枕営業って言われても、気にしなきゃいいんですよ」と、あっけらかんとしている。

「枕営業って、嫌々したり、させられたりするものなんじゃないの?」