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 小屋の水没具合からすると陸側の水深は比較的浅そうだが、沖側では車がほぼ完全に水没しており、かなりの深さがあると推測できる。

異様な雰囲気を漂わせる建物群
建物は“ペンション”と呼称されることが多いが、“ペンション”とは一般的には洋風の民宿を指す言葉であり、当物件のように小規模な1棟単位の宿泊施設は“バンガロー”と呼ぶのが正しい

 干潟を仕切る長い堤防の途中に建つ大きめの家だけは、辛うじて水没を免れている。

「水没ペンション村」の正体は……

 この「水没ペンション村」の正体。それは1980年頃にオープンした「鹿忍グリーンファーム」という名のリゾート施設だ。

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朽ちかけた看板が時の流れを感じさせる

 営業当時の航空写真をみると、テニスコートやプール、ゴルフ練習場も備えていたようで、水没した現在も、水深が浅くなる時期には、上空からそれらの痕跡を見つけることが出来る。ドローンの視点ならではの発見だ。

上空から見た水没ペンション村

 一見すると干潟で海苔の養殖でもしているかのような支柱柵は、テニスコートがあった痕跡と思われる。

テニスコート跡地のフェンスでは多数の鳥が羽を休めていた

 しかし、何故この物件は単に廃墟となっただけでなく、全体が水没してしまったのか。