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男性100人の事業所で女性は私1人だけ…ジョッキがぶ飲み姿がSNSで大注目の“トラックめいめい”が明かす女性ドライバーのリアル――2022年BEST5

トラックめいめいインタビュー #1

2023/01/12
note

女性トラックドライバーならではの苦労

――最初に勤めた会社では、新卒採用の女性ドライバーが他に2名いたとのことですが、今もその方々と交流はありますか?

トラックめいめい いえ、今その人たちはもうドライバーを辞めちゃっているんですよね。やっぱり、女性にとっては体力的に厳しい面があるのかもしれません。

 女性労働基準規則には、女性は30kg以上の荷物を運んじゃいけない(*1)決まりがあるのですが、それでも荷物の積み下ろしはかなりの重労働になりますからね。

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*1 満18歳以上・断続作業の場合

――積み下ろしの機会が多いと、それだけ疲労も蓄積していきますよね。ただ、運送会社によってはそうした作業が少ない環境もあるのでは?

トラックめいめい そうなんですよ。私も職場を変えて初めて知ったんですけど、同じトラックドライバーでも会社によって扱う荷物も業務の範囲も全然違うんですよね。なので、職場によっては女性にとっても働きやすい環境もあるんだと思います。

――事前に具体的な仕事のイメージがわかっていれば、女性もより参入しやすくなるのかもしれませんね。めいめいさん自身は、トラック業界に女性ドライバーが増えてほしい気持ちはありますか?

 

トラックめいめい うーん、どうなんでしょう。個人的にはどちらでもいいというか、みんなが進みたい道に進めばいいんじゃないかと思います。私は私としてトラックドライバーを選択してやっているだけなので、他の人にどうしてほしいという気持ちはないですね。

休日の楽しみに思わぬ「有名税」が

――トラックドライバーとして、普段はどれくらい働いているのですか?

トラックめいめい 基本的に、月曜日から土曜日まで働いています。土曜日は簡単な申請で休めるのですが、私自身、働くことも嫌いじゃないですし、働いたあとのビールがおいしいので、なるべく出るようにしていますね。勤務時間はだいたい、6時から16時くらいまでのことが多いです。

――月間の労働時間で見ると、かなり長くなりそうですね。休みの日はどんな風に過ごしているのでしょう?

トラックめいめい やっぱり、昼から飲み屋に行くことが多いですね。でも、以前Twitterでお気に入りのお店を推す投稿をしたら、それ以来行列ができるようになっちゃったんですよ。先日も行ったんですけど、結局そのお店には入れずじまいで。「自分のせいで入れなくなっちゃった……」と変なショックを受けました。