大川 そうですね。今は「元ジャニーズ」ということで、良くも悪くも注目してもらっていて、そのこと自体はありがたいのですが、やっぱり肩書なしで売れたいという気持ちはみんなあるんです。僕も「元ジャニーズ」抜きに、これまでやってきた俳優やモデル、アイドルプロデュースの道で認めてもらえるよう、頑張っていきたいと思っています。
たくさんのことを学んだ7年間
――「元ジャニーズあるある」の中に、「悪いことをしていないのに前科者の気分」というフレーズがあったのが印象的でした。
大川 悪いことをしてクビになったわけでもなく、前向きな気持ちで退所したのに、元ジャニーズは世間からなぜかあまりいいイメージを持たれない。経歴を隠して生きてきたことや、逆に元ジャニーズを公にすることでたくさんの批判を受けたことを、「前科者の気分」と強い言葉で書いてしまったのですが……。そんな世間の目が痛くも痒くもないくらい、ジャニーズ事務所ではかけがえのない経験をさせてもらったと思っています。
――振り返ってみて、ジャニーズ事務所にいた7年間はどのようなものだったと感じますか?
大川 リハと本番を繰り返すあの苦しい時期を乗り越えたことで自信もつきましたし、そのおかげで今もダンスが必要な広告のお仕事をもらうことができている。本当にたくさんのことを学ばせてもらいました。特に、偉大なプロデューサーであるジャニーさんの姿を間近で見られたことは、僕の中でとても大切な思い出になっていて。
生まれ変わってもジャニーズ事務所に入りたい
――どんな思い出でしょう?
大川 ジャニーさんってあんなにたくさんのスターを育て上げたすごい人なのに、楽屋や事務所の掃除を率先してやってくれるんです。そして僕たちジュニアにも、「アメリカには敬語がないから、タメ口でいいよ」と友達みたいに接してくれる。僕がジュニアに入ったばかりでダンスがうまく踊れずに落ち込んでいる時に、「大丈夫?」と声を掛けてくれたこともありました。
――ジュニアの一人一人を大事にして、気にかけてくれていたんですね。
大川 僕がジャニーさんを「憧れ」なんて言うのはおこがましいですが、ジャニーさんのようにメンバーを思いやれるようなプロデューサーでありたいと心から思っています。辞めた僕が言うのもおかしいですが、生まれ変わってもジャニーズ事務所に入りたいですね。
撮影=山元茂樹
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