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〈埼玉・飯能3人殺害〉近所の40歳男に殺された32歳長女、“華麗なキャリア”と“家族愛”

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 クリスマスの惨劇から2週間が経った。

 埼玉県飯能市の住宅で昨年12月25日、米国籍のビショップ・ウィリアム・ロス・ジュニアさん(69)、妻の森田泉さん(68)、長女の森田ソフィアナ恵さん(32)の3人が殺害された事件。県警は同日、近所で暮らす無職の斎藤淳容疑者(40)をビショップさんへの殺人未遂容疑で逮捕した。

「斎藤は事件前、一家の車を傷付けたとして、計3回逮捕されています。今回も自宅から押収した複数の衣類に付着していた血痕のDNA型が、3人のものと一致しました。ただ、携帯やパソコンは見つかっていません。固定電話も設置されておらず、連絡には公衆電話を使っていたようです。調べに対し、『大学で映像関係を学んでいた』などと雑談には応じるものの、犯行については『私はやっていません。身に覚えのない話です』と供述しています」(社会部記者)

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まだ32歳だったソフィアナさん(勤務先のHPより)

 この日、クリスマス休暇を家族と過ごすため、飯能の両親宅を訪れていたのが、ソフィアナさんだった。

 彼女のSNSなどによれば、日本の高校を卒業後、マイアミ大学に通い、2013年にコミュニケーションと出版デザインの学士号を取得。その後、マイアミの広告代理店で働き、宣伝キャンペーンやイベントを担当した。23歳の時、最年少のマーケティングマネージャーに就任したという。