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「昔はきっちりとした綺麗な祖母が成瀬容疑者の自宅に住んでいて、部屋もしっかりと整頓されていました。ただ、20年以上前に祖母が亡くなってからは、相続した孫2人は自堕落な生活を送っていたようですね。一緒に住んでいた弟さんが管理はしていましたが、老朽化で設備が壊れても『金がないから』と修理をしてくれないし、あげく2年前には『税金が払えない』と2棟とも二束三文で売却してしまいました。

成瀬容疑者が兄弟で暮らしていた自宅 ©文藝春秋

 無職の弟さんはぼーっとした人で、『まだ50代で若いんだから働けば?』といっても『糖尿病とか持病があって働けない』と。そんな弟さんに管理を任せていたぐらいだから、お兄さんの性格も推して知るべしです」

自宅前にはゴミが散乱していた ©文藝春秋

前科2犯…異常な性欲にかられた身勝手な犯行

 実は今回の一連の事件以外にも、成瀬容疑者は強制わいせつ容疑で2度逮捕されている。最初の犯行は約30年前にさかのぼる。

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「1995年、都内の女子中学生にカッターナイフを突きつけて『言うことを聞け!』と脅して身体を触り、強制わいせつ容疑で逮捕されました。また2009年にも小学5年生の女児2人に果物ナイフを突きつけ、『言うことを聞け!』と全く同じ文言で脅してキスをして、またもや強制わいせつ容疑で逮捕。こうした過去があることからも、もはや異常性愛を矯正するのは難しく、自分を見失っているとしか思えません」(前出・社会部記者)

 冒頭の小学生女児に関する逮捕容疑に対し、成瀬容疑者は「可愛かったので欲望を抑えきれなかった」と認めているという。性欲にかられて身勝手な犯行に及んだ成瀬容疑者は、罪のない少女たちに取り返しのつかない心の傷を負わせてしまった。