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「愛はどこからやってくるのでしょう」に込めた思い

――今や『LOVE 2000』といえばhitomiさんの代表曲です。

hitomi 本当に高橋選手の影響は大きくて、自分のメインとなる曲になりました。

 サビの「愛はどこからやってくるのでしょう」(作詞hitomi、作曲鎌田雅人)という一節は、自分の人生のテーマみたいなところがあって。愛って目に見えるものじゃないから、子どもにイライラしたときも、「これも愛かね?」と問いかけながら生活してるといいますか(笑)。そんな1曲が多くの人に聴いてもらえる曲になったというのは、本当に幸せなことだなと思います。

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『LOVE 2000』

「小室ファミリー」を離れるまで

――小室哲哉さんのプロデュースでデビューをされましたが、『LOVE 2000』はご自身がプロデュースした曲で、わりと早くに「小室ファミリー」を離れているんですよね。

hitomi 小室さんには4年くらいお世話になりました。小室さんのそばで一流の仕事を見られたことは、ものづくりをする上で本当に勉強になりましたね。

デビューから2002年までのベストアルバム『SELF PORTRAIT』

――小室さんプロデュースでデビューすることになった経緯を教えて下さい。

hitomi 高校を中退して雑誌「Fine」の読者モデルをしていたとき、あるオーディションに申し込んだことで小室さんとの縁ができて、お会いできることになったんです。

――すでに小室さんは大物プロデューサーだったかと思いますが、初対面の印象は。

hitomi スーパースターだからどんなにキラキラしてるんだろうと想像していたら、普通にジャージ姿でスタジオにいらして(笑)。「大物の方でもこんなに力が抜けているんだ」と、親近感を感じました。

新年に取材を受けた日のファッション

 あと、そもそもすごく優しい方なので圧とかを感じることもなく……。そうですね、本当に根っからのアーティストなんだと思います。この言い方が正しいかどうか分からないですけど、ちょっと宇宙人っぽいというか。間の取り方も独特で、「この長い間は一体……?」とドキドキすることもあり(笑)。

――現場の皆さんはそうしたコミュニケーションの中で、小室さんの意向を汲んでかたちにしていくわけですよね。

hitomi 小室さんが『In the future』というシングルのジャケット写真を見たとき、「なんかちょっと違うんだよね」と言われて。で、まったく同じシチュエーションで、少しだけスタッフを代えて撮り直したんです。正直、当時の自分にはビフォア/アフターの差がよくわからなかったんですけど、イメージした世界観をこだわり抜いて完成させる、その徹底したプロデュース力は本当にすごいなと思って見ていました。