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「付き合ってる彼氏との電話の内容をメモ書きしてみたら」

――そんな中、hitomiさんはデビュー時から作詞を担当されてきました。

hitomi それも小室さんが「この子に歌詞を書かせてみよう」と言ってくれたからでした。はじめは本当に歌詞ってものがよくわかってなくて、「ハラハラと落ち葉舞う秋」じゃないですけど、ポエムみたいなものじゃないとダメなのかな? と思ってて。

 そうしたら、ポエム風の歌詞を読んだ小室さんが、「付き合ってる彼氏との電話の内容をメモ書きしてみたら」とアドバイスをくれたんです。

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――hitomiさんの等身大、そのままを歌詞にしたほうがいいと。

hitomi おかげで、「電車に乗るときに階段を駆け上ったらおじさんが見てて、『パンツ見ないでよ!』って気持ちになった」とか(笑)、本当に普通の女子高生が感じることをそのまま書こうと思えたんですよね。それからは、「今日は友だちとこんな話をしたけど、あんまりよく分かってもらえなかった。私が友だちに言いたかったのは本当はこういうことだったのに……」みたいに、日記のように日常を歌詞に落とし込むスタイルになりました。

トレーニングからの歌練にはげむ

還暦を迎えたときに健やかな自分でいたい

――hitomiさんはまもなく47歳を迎えられます。50代を目前にして、年齢の節目みたいなものは感じますか。

hitomi 30周年よりも、自分の年齢のほうを強く意識しているかもしれませんね。還暦は大きな目標の一つです。還暦を迎えたときに健やかな自分でいたいな、というのがあります。それこそ、45歳くらいからシミやシワが出てきて容姿の部分でガッカリすることが増えたり、子どもから更年期をからかわれたりとかして。でも更年期って、更年期にある「人」を指す言葉ではなくて、更年期という「時期」なんですよね。

©avex

――エイジングの過程のひとつということですね。

hitomi そういう「老い」に抗いたい気持ちはありつつも、受け入れていく今の過程をいかに楽しめるかが大事かなと。高齢育児は大変な一方、おかげで夜9時には寝て朝5時に起きるという規則正しい生活ができているので、健康に気をつけて、力を抜きながら今を楽しめたらと思います。

 70代になったら、きんぴらとかお煮しめとかをじゃんじゃん作って振る舞うようなおばあちゃんになりたい、という夢もあるので!

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