クロちゃんが失恋したときの対処法を紹介。彼が苦い思い出を忘れるために歌う「超有名アニメソング」とはいったい?

 最新刊『日本中から嫌われている僕が、絶対に病まない理由 今すぐ真似できる! クロちゃん流モンスターメンタル術30』より一部抜粋してお届けする。(全3回の2回目/#1#3を読む)

クロちゃん流「失恋からの立ち直り方」とは? ©徳間書店

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「失恋なんて二日酔いと一緒ですよ」

 思えば、フラれてばかりいた人生でした。そのたびに僕は立ち直れないほど落ち込んできました。

 おそらくみなさんも失恋の苦しみは経験したことがあるはずです。どうしても終わった恋のことばかり頭の中でグルグルと回ってしまう。食事も喉を通らない。なにも手につかない。他のことを考えることすらできない。こうなった場合、どうやって精神を立て直すべきなのでしょうか?

 リカバリー方法はダメージの大きさにもよるんです。できることだったら、つらい気持ちを強引にごまかすというやり方が望ましい。

 異性のことで苦しんでいるからこそ、あえて別の異性に連絡を取ってみるのはよく使う手法。男性だったら、キャバクラや風俗に行くというのもアリじゃないでしょうか。

 人によっては、パチンコとかゲームに没頭することで忘れようとするでしょう。目の前の気分をごまかせるんだったら、方法はなんだっていいと思います。

 でも、これはダメージが軽い場合のみ有効なやり方なんですよね。それで済んだら話は早いけど、現在、失恋のどん底にいる人からは「とてもじゃないけど、キャバクラなんて行く気になれない」と反論されるでしょうし。

 失恋なんて二日酔いと一緒ですよ。苦しむ時間は少なければ少ないほうがいい。二日酔いのときは水をガブ飲みしたり汗を出すなりすることが多いですが、失恋の場合は異性と仲よくすることが結局は一番の特効薬だと僕は思うんですね。

 でもその特効薬を飲む気力もないときもたしかにあって、その場合はとりあえず泣くだけ泣く。そして涙が枯れた頃、再び特効薬を飲むことにするんです。

 また、こんな偉そうに恋愛を論じているけど、僕自身、失恋は決して他人事じゃありません。相手の子にフラれて、死にたくなるほど落ちこんで、なにも手がつかず、みぞおちのあたりが痛くなるような重い気分を抱えたまま、夢遊病者のように街をさまよう……そんな恋愛も過去にはしてきました。槇原敬之さんじゃないですけど、「もう恋なんてしない」と考えたことも一度や二度じゃないですから。

 一番つらかったのは、最後、なんとなく連絡が取れなくなって自然消滅した恋です。しっかりした形で別れたわけじゃないから、「またやり直せるんじゃないか?」みたいな未練がすごく残って苦しかったですね。

 僕の場合、悲劇のヒロイン症候群を抱えているものだから、まず最初は自分に酔うわけですよ。「別れたのにまだ好きでいる俺……なんて健気で繊細な男なんだろう」って。そして泣きじゃくりながら、目的地も定めず自転車をずっと漕いでいました。

 そのとき歌っていた曲も覚えています。ちょっとマイナーなんだけど『ヤマトタケル』というアニメがあって、そのエンディング『Twilight Songs』(濱崎直子)という曲をエンドレスで口ずさんでいたんです。特に〈帰っておいで 迷わぬように 独りきりで泣かないで〉っていうところの歌詞がグッとくるんですよね。