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 細かく説明すると『ヤマトタケル』のエンディング曲って歌詞にふるさとのことが出てくるんです。そのエンディング曲を歌っているときの僕は、失恋の悲しみに打ちひしがれながらも、故郷・広島のことも同時に思い出しているわけですね。つまり望郷の念と併せて、二重の意味で泣けてくるんですよ。

 だから泣いて感傷に浸りたいとき、僕のテーマソングは『ヤマトタケル』なんです。

涙が枯れるまで泣く……その驚くべき効能とは?

 まず、くれぐれも注意してほしいのは、恋に破れた直後のヨレヨレした精神状態では正常な判断が下せなくなっているということ。それって非常に危険なんです。そのまま目の前に怪しい壺を出されたら、躊躇することなく買ってしまうかもしれない。

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 これは恋愛に限らず、大きなミスをやらかしたときに注意しなくちゃいけないポイントではあるんです。投資やギャンブルで失敗したあと、正常な判断ができなくなって、さらなる深みにハマって損失額が巨大化していく……そんなケースは非常に多いですから。まずは冷静に頭を冷やすことが先決。

 立ち直れないほどダメージを負った場合は、とりあえず泣くだけ泣く。失恋して立ち直れないときだけじゃなく、仕事や人間関係の失敗で突き落とされたときも泣きじゃくるのは悪くない手だと思います。

 僕は男にしてはかなりの泣き虫なんですけど、泣くと強くなれる気がするんです。泣いたあとで前向きになれる。なんというか、泣ける自分がうれしくなるんですよね。

 思えば今まで海千山千の芸能界で揉まれてきて、すれっからしの人間になってしまったんじゃないかと不安になることもあるけど、涙が出るってことはピュアな気持ちをまだ持っているということじゃないですか。