1ページ目から読む
3/3ページ目

 それから「悔しい」「こんなはずじゃなかったのに……」という気持ちが、実は涙の中には含まれているわけですよ。それって自分に本当に絶望していたら出ない感情ですからね。まだ自分が自分に期待しているんです。今は打ちひしがれているかもしれないけど、向上心はあるということ。

 だから泣けるって幸せなんですよ。人間らしい感情を持っているということでもありますし。「そんなこと言われたって、私は泣くのがどうしても苦手」というなら、泣く練習をしてみてもいいかもしれない。

 女優と一緒ですよね。泣くためには、自分の気分を悲しい方向に強制シフトチェンジするんです。飼ってた犬が死んだことを思い出してもいい。自分の大切な人が死んだことを想像してもいい。あるいは泣ける映画を観るのもお薦めです。僕なんかは不治の病とか記憶喪失系の作品は無条件で泣けてきますね。

ADVERTISEMENT

この「アニソン」が泣ける!

 それから僕がよくやるのは、心に浮かんだことをナレーションみたいに口にすること。例えばフラれたときだったら、「あれだけ頑張ったのに、なぜ僕の気持ちは伝わらなかった?」「いや、伝わったからこそダメだったのか?」とかブツブツ部屋の中でつぶやく。そうすると悲劇の主人公になった自分を客観的に見ることができて、さらに泣けるんですよ。

 悲しい曲を聴いて浸るという人は多いでしょうけど、その曲を自分で歌うとさらに泣けます。ちなみに僕の中では『アンバランスなKissをして』(高橋ひろ)が定番。

『アンバランスなKissをして』は、アニメ『幽遊白書』のエンディングテーマ(画像:Studioぴえろ公式サイトより)

『幽☆遊☆白書』暗黒武術会編のエンディングテーマですね。「アニメの曲なんて本当に泣けるの?」と思う人もいるかもしれませんが、騙されたと思って聴いてみてください。ボロボロ涙がこぼれるはずです!!

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。