すっかり有名芸能人の仲間入りを果たしたクロちゃんだが、若かりし頃は安田大サーカスのメンバーの1人であるHIROくんに嫉妬していた時期も。

 クロちゃんが「嫉妬心」を乗り越えられた理由とは? 最新刊『日本中から嫌われている僕が、絶対に病まない理由 今すぐ真似できる! クロちゃん流モンスターメンタル術30』より一部抜粋してお届けする。(全3回の3回目/#1#2を読む)

安田大サーカスのHIROくんへの嫉妬を、クロちゃんはどう解消したのか? ©徳間書店

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「畜生、長い説教だな」怒られたときの対処法

 僕がなによりも苦痛なのは、稽古中に団長(安田大サーカス)から怒られる時間です。とにかく一刻も早く終わってほしいと考えている。

 そこでポイントになるのは、こっちサイドの話し方。内心では「畜生、長い説教だ
な。同じような話ばかりダラダラしやがってよ……」とウンザリしていても、口調ひとつで団長の対応はガラリと変わってくるんです。

 実際、過去に僕は「ごめんなさい。いまいち要領を得ないから、もう少し簡潔に説明していただけますか?」と言って、死ぬほど怒られたことがあるんですよね。あの
ときは完全に火に油を注いだ格好でした。

 そこで次に怒られたときは「僕なんかのために団長はいろいろ考えてくれてて……こんなにも時間を割いてくれるなんて、本当にありがとうございますッ!」と伝えたんですよ。案の定、団長はまんざらでもなさそうでしたね。「さすがのこいつも響いているようだな」って目を細めていましたから。

 当たり前だけど、僕自身はまったく変わってないんですよ。もちろん怒られてもまったく反省していないし、それどころか、「かったりいな。早く終わらないかな」としか考えていない。

 でも、それっぽい態度を示しておけば人間は意外にコロッと騙されてくれるものなんです。その演技力を磨くには「ムカつく」「嫌い」「バカじゃねぇの」みたいな自分の素直な気持ちとは真逆のことを頭に浮かべるといい。

 こんな調子だから、僕に限ってはよくわからない宗教団体とか投資詐欺に引っかかることはまずないと思います。基本的に疑惑の眼差しで世の中を見渡していますから。「この人は意外に信用できるな」と途中で気づいたら、距離を縮めることはありますけどね。

 今だから言うけど、WACK社長の渡辺淳之介さんなんかはその代表格。僕がアドバイザーを務めている豆柴の大群と都内某所を一緒に手掛けている人です。

「全裸PV」とか「AV監督を使った映画撮影」とかアイドルとして異質のアプローチを仕掛けてきた敏腕プロデューサーですが、僕がガチのアイドルファンだからこそ、そういう仕掛けばかりする渡辺さんには以前から不信感しか持っていなかったんですね。