「ノルマ達成のために転売ヤーを頼ってしまう」
「異常に高い目標値が設定されています。ウチも“転売ヤー”を使って実績を作らざるを得ない状況です」(同前)
特に高く設定されているのが、ドコモと同じくMNPによる“乗り入れ”の獲得目標だ。前出のauショップ関係者が続ける。
「毎月、販売代理店は店舗ごとに策定した目標値をKDDIに提出するのですが、『目線が低い』と修正を迫られます。しかし、本部が求める数字は普通にやっていても達成できない。契約に来るのが転売ヤーと分かっていても、ノルマを達成するために彼らを頼ってしまうのです」
こうした構造に転売ヤーが群がってくるのである。
KDDIに転売ヤーを跋扈させている件について見解を問うと、広報がこう回答した。
「転売等不健全な取引につながるものは問題だと考えており、『お1人さま1台限り』の販売等の運用を販売代理店さまと協力して実施しております。短期解約や、不自然な契約状況について把握し、問題があるケースにおいては店舗への指導を行うと共に、施策内容にも反映しております」
KDDIを巡る問題はこれだけではない。実はauには、転売ヤーにとって“美味しい”抜け穴があるのだ。別のauショップ関係者が語る。
「auならではのルールを“悪用”した方法があるのです」
現在配信中の「週刊文春 電子版」では、転売ヤーを跋扈させる原因となっているauの制度、この方法で悪名高い転売ヤーの酷い手口、そして転売ヤーがSNSに投稿した“スマホ足蹴動画”と言い分など、“不健全”な状態を放置し続けているKDDIの罪を詳しく報じている。
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