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一気に知名度を上げた“まいんちゃん”役

 最初のターニングポイントとなったのは、10歳の時。2009年から始まったNHKの子供向け料理番組『クッキンアイドル アイ!マイ!まいん!』だ。

「福原は、架空のテレビ局で、料理番組の司会をする“まいんちゃん”役。歌やダンスにも取り組み、一気に知名度を上げました。惜しまれつつ、番組は13年に終了します」(同前)

 ただ、彼女が目指そうとしたのは、アイドルではなく、女優の道。11年の朝ドラ『おひさま』でヒロインを演じた井上真央に憧れ、「いつか朝ドラヒロインに……」と決意を固めたという。初めてヒロインを演じたのは、16年1月の単発深夜ドラマ『僕と私の、ひらパー姉さん』(朝日放送)だった。同作の井上昌典監督が振り返る。

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「娘が幼い頃観ていた“まいんちゃん”が、そのまま成長して現れたというのが第一印象です。実際、常に明るく笑顔を絶やさない方。12月にジェットコースターに何度も乗って撮影する場面もありましたが、弱音は吐かず、むしろスタッフに『寒くないですか?』と気を遣ってくれていた。放送後には、丁寧に御礼のハガキも頂きましたね」

泡風呂、ビキニ姿…写真集は定価の6倍

 だが、福原の視界は決して良好ではなかった。子役時代の知名度を武器に、連ドラの主演が相次いで決まる――とはいかず。この頃、力を入れていたのは、グラビア活動だった。16年8月発売の写真集『はるかかなた』では、体操着や制服姿を披露するとともに、「初挑戦」とアピールしていたのが、

写真集『はるかかなた』、『はるか』(いずれもGakken)

「泡風呂での撮影です。他にもビキニ姿など今までにない大胆なショットが目立った。福原は『とても恥ずかしくて、お母さんには見せられない』と顔を赤らめていました。今の彼女からは想像できない露出もあってか、アマゾンなどでは中古でも定価の6倍以上、約2万円で取引されています。そのほか、やや甲高い声を生かし、『プリキュア』シリーズなどアニメ声優にも本格的に挑戦していました」(スポーツ紙記者)