カラオケ業界トップの店舗数582軒を擁する大手チェーン「カラオケまねきねこ」の従業員が、繁華街で激しい“客引き”を繰り広げ、競合他社とトラブルになっていることが「週刊文春」の取材で分かった。動画を複数入手した。

 “密”や“飛沫”が忌避されるようになったコロナ禍でカラオケ業界は苦境に陥った。そんな中でも、まねきねこの業績は好調だ。まねきねこの運営母体である東証プライムに上場するコシダカHDの2022年8月期決算の売上高は約379億円、純損益はプラス約36億円。3年ぶりの黒字となり、V字回復を果たした。

低価格で人気のまねきねこ(公式ツイッターより)

 小誌は今年1月11日発売号で各地のまねきねこ店舗で客室以外の暖房が「使用禁止」にされていることを報道。多くの従業員は極寒の職場環境に苦しんでおり、店舗には〈電源は常にOFF!!〉などと記した張り紙がされていた(コシダカは「会社が禁止している事実はない」と説明)。

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店舗に貼られた節電営業のお知らせ

 さらに1月中旬にはSNSで“別の事件”も浮上。

「神戸市の路上で『まねきねこ』の制服を着た店員が男性を殴る蹴るなどボコボコにしている様子を映した動画がツイッターで拡散され炎上したのです。コシダカは従業員の暴行を事実と認め謝罪しました」(ウェブ編集者)

〈証拠動画入手〉客を狙い定めて強引な“客引き”

 そんな渦中のまねきねこだが、実は、こうしたトラブルは氷山の一角だという。ある店舗の従業員が声を潜めてこう証言する。