「共産党が野党と共闘して自公政権の対立軸になるためには、『共産党は怖い』という国民の不安を和らげる必要があります。そのためには、より議論をオープンにしていかなければなりません。その第一歩としての党首公選制なんです。
さらに、野党共闘成立のカギの一つは、他の政党が懸念している安保・防衛政策に共産党がどのような態度を取るのかどうか。しかし、共産党のなかでは、その懸案事項を抜本的に見直す動きが見えません。
もし、共産党が党員投票による党首選挙を実施できるほどに変化すれば、野党共闘の障害となっている安保・防衛政策を全党的に議論するきっかけになります。そのような議論が公開されることによって、共産党とは異論の存在を許さない『怖い』政党だという認識に変化が生まれ、共産党を含む政権共闘への国民の不安感も和らぐのではないでしょうか」 (松竹さん)
「日本共産党が党首公選を実施すれば日本の政治がマシになる」
こうしたステップを松竹さんは「日本共産党が党首公選を実施すれば日本の政治がマシになる」と説く。「風が吹けば桶屋がもうかる」という諺をもじったスローガンだ。その理屈は次の通りだという。
《共産党が党員投票の党首選挙を実施する
↓
共産党には自由も個性もあることが国民に知られ、共産党への国民の抵抗感
が和らぐ
↓
党首公選を通じて安保・防衛政策で他の野党と「共通の土俵」が生まれる
↓
野党の間で安保・防衛政策はもちろん経済政策も含めて自民党との対抗軸と
なるような議論が開始される
↓
野党の政権共闘が確立し自民党政権を脅かすような存在として次の国政選挙
(2025年予定)に臨む
↓
政権交代可能性が現実のものとなり、自民党政権が存続する場合も野党の存
在と主張を無視できない政治状況が誕生する》
果たして共産党はこうした批判、提言をどのように受け止めるのか。そして、共産党は党首公選制に踏み切れるのか。松竹さんはこう語った。