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群馬大医学部が「アカハラ大量留年」問題に救済措置 担当教授の「教員としては困難」“釈明音声”入手

note

〈フィードバックもなく、客観的な成績基準もないまま成績判定され、再試験もなく留年者が出ている〉

〈理不尽な教授により学生は萎縮し、主体的に授業に取り組める状況ではない〉

〈精神的な不調を訴えている人が多くいる〉

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アンケートに載った学生たちの声

救済措置を行うも、不公平感が募り説明会は紛糾

 学生たちの批判が高まる中、2月10日になってようやく事態が動いた。医学科長が3年生向けに説明会を開いたのだ。

「今年度の前期に『医系の人間学』を落とした学生に限り、3月に再履修(補習)を行う救済措置を行うと発表し、服部教授は『医系の人間学』の担当から外れると明らかにしました」(別の現役学生)

 だが、これがかえって火に油を注ぐ結果に。

「結果として救済されるのは、今年度の前期に『医系の人間学』を落とした3年生8人だけ。その授業だけ『フィードバックが不十分だった』などと大学の落ち度を認めましたが、1、2年次に服部先生の授業を落とした人や、今年の1、2年生に対しては救済なし。不公平感が募り説明会は紛糾しました」(同前)