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「36人が拘束されたときに、渡邉と今村は摘発を逃れています。今村はその後、JPドラゴンの“仕事”のためにフィリピンを出国しようとしたところ、逮捕状が出ていたため空港で拘束され、収容所に送り込まれることになったのです。
JPドラゴンのトップYが手下を通じて収容所にいる今村に毎月5万ペソを渡していましたが、3カ月で途切れてしまった。そこで金を集めるために収容所内で再び渡邉と結託し、特殊詐欺を始めたんです。それから“タタキ(強盗)”に移行していったんじゃないかな。だから一連の強盗事件に関しては、JPドラゴンは直接的には関係のないグループです」(X氏)
「JPドラゴン」の幹部たちの黒い動き
だが、今村容疑者は「水面化でJPドラゴンから情報をもらっていた」という。
「今村は収容所で密かにJPドラゴンのメンバーから、富裕層のリストをもらっていました。彼らも特殊詐欺をやっていたわけだからね。これらの情報が直接、日本で起きた強盗事件に使われたかどうかは分かりませんが……」(同前)
ということは、今村や渡邉に金や富裕層リストを渡していたJPドラゴンの関係者が、いまだにフィリピンに存在している可能性があるのだ。