またしても幼い子どもが亡くなる痛ましい事件が起きた。

 神奈川県警藤沢北署は2月21日、2歳の息子を暴行のうえ死亡させたとして、同県藤沢市の田代芽衣容疑者(27)を傷害致死の疑いで逮捕した。児童相談所から母親の元に戻った翌月に死亡していた男の子。

 母子の間に一体何があったのか。

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虐待が起きていたとみられる田代容疑者の自宅マンション ©文藝春秋

交際相手に「子どもが邪魔だ」と話していた

「田代容疑者の息子の空来ちゃんは、頭部打撲による頭蓋内損傷で死亡しました。死因などから不審を抱いた病院が警察に通報し、藤沢北署が捜査を続けていました。容疑について、田代容疑者は『納得がいきません』と否認していますが、交際相手には『子どもが邪魔だ』などと話していたようです」(全国紙社会部記者)

 田代容疑者は2019年5月28日に息子・空来ちゃんを出産した。出産と同じ日に医療機関からネグレクトの通告を受けた平塚児童相談所は、空来ちゃんを一時保護。その後も空来ちゃんは施設で暮らしていたが、2021年4月に田代容疑者が「引き取りたい」と申し出たため、別々に暮らしている母子は同居に向けたプログラムを始めることとなった。

 そして昨年3月31日、平塚児童相談所は母子の関係性などから入所措置を解除。離れて暮らしていた二人は、藤沢市のマンションで同居することになった。

 しかし、その約1カ月後の4月22日――。空来ちゃんは、田代容疑者の119番通報で自宅から病院に救急搬送され、翌日亡くなった。

 田代容疑者はどんな人物なのだろうか。

田代容疑者のInstagram

 田代容疑者のSNSによると、2014年4月から「既婚」となっており、空来ちゃんの姉とみられる女の子の写真を何枚も投稿し、子どもについて楽しそうな記録を残している。このほかにも、横浜市や川崎市のキャバクラで働いていたことが記されている。最後の投稿は、2022年7月のベビーカーに乗せた男の子の写真だ。

 この頃の様子について、田代容疑者がたびたび訪れていた店の女性店員は次のように振り返る。