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「夕飯準備ってまじだるい」自然体の仲里依紗33歳 母が語った“父親の厳しいしつけ”

「初時代劇 むっずかし〜」「かんざしとか盛り盛りでちょーギャルだった」

 自身のインスタグラムにそう投稿したのは、NHKドラマ「大奥」で五代将軍・徳川綱吉を演じている女優の仲里依紗(33)だ。

父方の祖父はスウェーデン人という仲里依紗

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アニメ映画「時をかける少女」で一躍注目を集める

 仲にとって時代劇は初めての挑戦。現場の様子をNHK関係者が明かす。

「古風な言い回しのセリフや歴史用語に悪戦苦闘しながらも、撮影に入るまで台本を肌身離さず持ち歩いて覚えたそうです。重いカツラや衣装を着けての長時間のハードな撮影になりましたが、笑顔を絶やさず演じきってくれました」

徳川綱吉を熱演(NHK「大奥」より)

 仲は衣料品店を営む両親のもと、3姉妹の長女として長崎県に生まれた。2004年にティーン誌のモデルとしてデビューした後、06年にアニメ映画「時をかける少女」で主人公の声を演じ、一躍注目を集める。

「あまりの役への入り込み方に、彼女が壊れてしまうのでは…」

 10年の実写版「時をかける少女」でも主演を務めた仲。監督の谷口正晃氏はその演技の魅力をこう語る。

「『役を生きる』ような芝居ができていました。生の感情を演技に乗せる野生の感覚があるんです。仲さん演じるヒロインと中尾(明慶)君演じる青年との別れのシーンを、あえてリハーサルで固めずに一発本番で撮ったのですが、蛇口を捻ったように涙が出てきた。あまりの役への入り込み方に、彼女が壊れてしまうのではと心配したほどです」

 その演技は“清純派”の枠には収まらなかった。同じく10年に映画「ゼブラーマン ゼブラシティの逆襲」でヒロインのゼブラクイーンを熱演。胸の谷間を強調したボンデージ衣装でワイヤーアクションにも挑み、日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞するなど演技派女優として評価を受けた。