2022年6月、生後9ヶ月の赤ちゃんと共にシンガポールに移住したモデル・タレントの鈴木ちなみさん。キャリア絶頂期での出産、そして海外移住で感じた日本の子育ての不思議など、激動の日々の裏側を聞きました。(全2回の2回目/最初から読む)

鈴木ちなみさん

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「夫にはいつも怒っています(笑)」

――去年の6月からシンガポールに移住されて、海外での子育ての様子をYouTubeで発信されています。赤ちゃんと飛行機で帰省した際の動画では、徹夜明けの姿を披露されていました。

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鈴木ちなみさん(以降、鈴木) すっぴんだし、ヤバいですよね。でも、お母さんってみんな大変ですよね……。

――子育てYouTuberでもメイクや髪型がバッチリな人を見ると「自分はなんてダメなんだ……」と思いがちだったので、鈴木さんのお姿を見て親近感と安心感を持ちました。

鈴木 私もお母さんYouTuberの方の動画を見るのでわかります。お子さんのケアも自分のケアもできるなんてすごいですよね。私も本当はキレイに動画に収まりたいんですけど、Vlogを撮るのが自分の気分転換にもなっているので、そこはせめぎ合いで、結果、自分のことはできないまますっぴんで出ている感じです(笑)。

公園にて

――今日のこの取材中、お子さんはどうしていらっしゃるのでしょうか。

鈴木 普段は保育園に通っていますが、今日はシンガポールの祝日でお休みなので、夫がみています。でも、かなり前から「今日は取材が入るから子守お願いね」と言っておいたのに、取材の15分前まで自分のミーティングが入っていたのでハラハラしました(笑)。彼はマイペースなんです。断乳のときもそうでした。

――断乳のときというのは?

鈴木 「この日に断乳するから夜は空けておいてね」と数日前から伝えておいたのですが、当日になって「今夜は会食で遅くなるね」と言われて。困ってしまいますよね。

――鈴木さんは怒らないんですか?

鈴木 怒ります。いつも怒ってます(笑)。この前も、「シンガポールの祝日は日本の祝日じゃないから」と言って働いて、私が子どもを1人で見ることになったので、プリプリしていました。私があまりにも言うから子どもを早めに保育園に入れてくれた、というのはあると思います。そうやって意見を尊重してくれるのは有り難いですね。