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《米国では「ジェネレーション・レフト」という言葉も生まれている》斎藤幸平氏が日本共産党を除名された松竹伸幸氏にエール

《米国では「ジェネレーション・レフト」という言葉も生まれている》斎藤幸平氏が日本共産党を除名された松竹伸幸氏にエール

 松竹伸幸氏の除名問題で日本共産党が大揺れだ。1月19日に刊行した著書「シン・日本共産党宣言」(文春新書)の中で、松竹氏は20年以上もトップが代わらない党のシステムを批判。党本部に対し、党首公選の実施を求めたが、刊行からわずか17日後、氏の「除名」が決定した。

松竹伸幸氏

「48年間の共産党員としての私の人生は何だったんだ」

 これについて松竹氏は、3月10日発売の「文藝春秋」4月号に掲載される斎藤幸平氏(東京大学大学院准教授)との対談で大反論。次のように訴えた。

「私もこんな処分は受け入れられないし、こんなことで処分に走る党では、アップデートどころか、もっと深いところに落ち込んでしまうと危惧しています。」

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「48年間の共産党員としての私の人生は何だったんだ」

 松竹氏は党トップの志位和夫氏と1年違いの1955年生まれ。党本部では外交・安全保障を担当し、安保外交部長という要職も務めた。

22年間、委員長に君臨する志位和夫氏 Ⓒ時事通信社

 日本共産党はここ数年、衰勢が否めない。昨年、結党100周年を迎えたが、一昨年の衆院選、昨年の参院選・比例区と相次いで議席を減らした。だが、志位氏は22年間も委員長の座に君臨し続け、いまだに影響力を持つと言われる不破哲三元議長は93歳。そんな正念場に「党首公選を実施すれば日本政治がマシになる」と唱えたのが、今回の松竹氏の本だ。