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橋口 そういう指摘は嬉しいですね。作詞・作曲って能力として“数値”が見えづらいものなんです。「歌がうまくなった」「楽器がうまくなった」は見ればすぐ分かりますけど、「作詞・作曲が上手くなった」って分かりづらいですよね。でも、シンプルな歌詞で多くの人に届けられるようになったということは、自分的には「上手に歌詞が書けるようになった」という解釈ができる気がしました。

——歌詞はシンプルな一方で、楽曲の構成は緻密で繊細。バンドのアレンジもかなり凝っています。

橋口 メンバーの音楽性は元々バラバラですしね。ジャズ研出身だったり、ブラックミュージック好きだったり、フュージョン好きだったり……色々な人が集まったバンドがwacciです。音楽性の幅は広いと思います。僕が書く曲のコードには、かなりこだわりを持っています。僕らはポップスバンドですが、よく聴くとコード進行が複雑で難しい。この点はこれからもこだわって続けて行けたらいいなと思っています。あ、でもヒゲダン(Official髭男dism)の曲の方がもっと難しいですが(笑)。

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撮影 榎本麻美

(#2に続く)

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